慶尚北道文化財資料第385号(2000年4月指定)であるこの故宅は、1876年(高宗[コジョン、李氏朝鮮第26代王]13年)に聾山金蘭永(ノンサン キム・ナニョン)が建て、息子の南湖金賚植(ナムホ キム・ロィシク)が住んでいた所である。南湖金賚植は自分の全財産を担保に借金をし、そのお金を大韓民国臨時政府の軍資金に拠出したことで1977年に建国勲章を受けた。
鷹坊山山並みの低い山を背景に位置しているこの故宅は、高柱大門の立っている門屋に入ると母屋と離れ家がつながり「口」字形をなしている。木材豊な春陽に位置している富家だけに部材が大きく良質の高級木材を使っており、100年を超えた故宅であるにも関わらず、変形されたり補修した痕跡は多くない。
板の間を持ち上げれば広いスペースができるが、大人数が一緒に入れるため、会議などで使える上、庭も広くワークショップのようなイベント場としても利用できる。
[暎奎軒(ヨンギュホン)という離れ家があるが、昔祖父が村の図書館として建ててくれた非常に美しい離れ家です。一戸建てになっており部屋2つと板の間があります。]